IoTで大事な要素(その1)「データの可視化」

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
IoTで大事な要素(その1)「データの可視化」

IoTで使われる小さなデバイスは大量のデータをサーバ上に流し込みます。それらを単に蓄積するだけではストレージのムダと言えるでしょう。IoTを考える際にはあらかじめどう可視化するかを考えなければなりません。また、その可視化によってどんなメリットが生み出せるかも考える必要があります。

どう可視化するか?

一般的な可視化方法としてはグラフが挙げられます。リアルタイムに流れていくグラフをなめらかに描いていくグラフはそれだけでも面白いと思うことでしょう。しかし利用者が始終眺めているということは殆ど考えられませんので、どちらかというとIoTデバイスの管理者向け機能と言えるかもしれません。管理者にしてもずっと目視するわけではありませんので、通常は閾値を超えた場合にアラートが出てくれればよかったり、データの描くトレンドが将来的にどういうグラフを描くのかを推測できる方が大事だったりします。

Print

次に一覧表があります。一覧表示の場合、詳細な数字はグラフに比べると把握しやすくなる反面、大量のデータは見づらいのが問題です。そこで現在の数字だけを見えるようにしたり、週間/月間の平均値、1ヶ月後の推測値を表示するといった方法が多いです。最後の測定値だけを表示するというのはIoTデバイス側にもたせても良い機能です。

IoTデバイス側の可視化として、LEDの点滅がよくあります。多くのデバイスにはディスプレイはないため、正常動作しているのかがパッと見ただけでは分からないのです。そこで電源のオンオフであったり、1分ごとに点灯することで正常動作しているのを確認できるようにします。ただし家庭内に配置する場合、こうこうと点いたランプは迷惑になることもあります。そのためハードウェアボタンを配置して、押された時にステータスを表示するといった仕組みもよく使われます。

どこで可視化するか?

考えられるのはIoTデバイス本体、ゲートウェイ、管理画面などになるでしょう。IoTデバイスにディスプレイをつけるのはコスト的に難しいことも多いので、LED程度でしょう。さらに消費電力を考えて(ビーコンの場合、LEDすら難しいでしょう)、何も表示がないこともあります。そうしたデバイスでの生死確認は非常に困難です。

ゲートウェイとしてネットワークの入り口に立つデバイスであれば常時接続された電源も期待できるので、LCDや液晶画面を備えることはできます。そこでIoTデバイスの接続数や、各デバイスのステータスを表示することもできるでしょう。倉庫や工場、データセンターなどに設置するセンサーであればゲートウェイに表示する機能やWebサーバ機能を立てることでWebブラウザからアクセスできるようにするといった仕組みが現実的です。

最後に管理画面の場合です。IoTデバイスを管理している企業内で使われる管理画面であれば集積されたデータをグラフ化したり、地図上にマッピングするようなリッチな機能も実現できるでしょう。他の方法に比べて扱うデータ量は多くなる傾向があります。また、オフィスであれば印刷も使いやすいのでレポーティング機能も求められるでしょう。

何を可視化するか?

一番簡単なのは生死確認でしょう。1か0で表現できますし、その値によってラベルを変えるのも簡単にできます。次にストリーミングできるか流れてくるデータをそのままグラフ化することです。これは簡単である一方、データが多いので利用目的がない状態で表示してもなかなか活かしきれないことになります。

データを別なデータにマッピングして可視化するのが最もユーザ体験として優れたものになります。例えば写真から顔のある座標を読み取るだけでなく、その場所を写真に重ね合わせて四角く囲んだ方が分かりやすいです。温度、湿度や気圧データが取れたとすれば、それを数字で出すだけでなく、これまでの経過をもとに1時間後の天気を出す方がユーザメリットがありそうです。

IoTは数値データを扱うことが多いので、ついそのまま表示したりグラフ化したくなりますが、より高いユーザ体験を考えるならばデータ表示について気をくばる必要があるでしょう。

いつ可視化するか?

ベストなのはリアルタイムかもしれません。しかしデータの推移をもって判定する場合(加速度など)、リアルタイムよりも若干の遅延があった方がトレンドが掴みやすいことがあります。また、大量のデータを扱う場合はバッチ処理になってしまうことがあります。その場合には時間単位や日毎になるかもしれません。いずれにしても利用目的に合わせたデータ表示タイミングにしなければならないでしょう。

今はビッグデータであってもリアルタイム解析できる仕組みは存在します。バッチ処理しなければならないケースは早々多くないでしょう。万一そうなってもクラウド上でサーバを大量に配備することで高速に処理できるようになっています。

IoTで大事な要素(その1)「データの可視化」
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です