スマートオーブンに学ぶコンシューマーIoTビジネスの違い

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米国シリコンバレーに駐在している、IoTデザインセンターの上野です。シリコンバレーにいるからこそ分かる、IoTビジネスのトレンドやIoT市場の最前線の情報をお伝えしております。

今回は2つのスマートオーブンを提供しているスタートアップをご紹介したいと思います。

June

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画像引用:juneoven.com

シリーズA($22.9M調達、2016年10月5日時点)している、ベイエリアのスタートアップです。
キッチンコンピューターを謳っており、レンジの中にセンサーを配置して、肉の焼き加減や温度の調整、デジタルの秤(はかり)などを備えています。
カメラも備えており、今「どれくらい焼けているか」などスマホから目視も可能で、リモート操作で温度なども変更できますし、アラートを飛ばすことも可能です。
レシピ機能も提供しており、美味しく焼ける温度などもシェアすることで、スマートオーブン側で適切な温度に調整してくれます。
さらにはFoodIDと呼ばれる食べ物を認識する機能がついており、その食べ物に対して適切な温度をモニタリングしてくれるそうです。

価格は…$1,495。少々お高いですが、以前ヘルシアなど高価格帯レンジも流行ったので、オーブンも同じようなことが起こるかもしれません。

動画引用:Youtube

Tovala

世界一のアクセラレーター「Ycombinator」出身のシカゴのスタートアップです。
Kickstarterで$255,603のキャンペーンに成功したとのこと。

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画像引用:Tovala.com

こちらはJuneとは違い、カセット式の食材まで提供することで簡単にプロの味を楽しめることを特長にしています。販売価格は$299-$329とJune比べると1/3以下ですが、基本的には専用のカセット型食材の購入を前提としています。

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画像引用:Tovala.com

毎週1個あたり$10-$15の食材を送料無料で届けるECがついたモデルになってます。米国ではオーガニックフードのデリバリーサービスが非常に流行っていますが、その延長線上でオーブンも提供しているイメージです。

JuneとTovalaの考え方の違い

コマーシャル・コンシューマーIoTの考え方として、ハードウェアにより顧客の課題を解決するJuneとサービスの延長線にあるTovalaはこの2つのSmart Ovenの考え方が明確だと思います。

ビジネスモデルによる価格帯
Juneは基本的にハードウェアの売上で稼がないといけません。一方、Tovalaはプリンター・インクビジネスのような基本はカセット型のフードの消費財(きっと今後は定額課金)となり、そちらでビジネスが成り立てば、ハードウェアは赤字やトントンでもよいという考え方になります。

ターゲットの違い
Juneは料理が好きな人をターゲットにしている気がします。ソーシャルの力を使って温度調整などデータを共有することで、「いかに美味しい料理を作るか」というところにフォーカス。一方でTavalaは、料理する時間のないが、美味しいもの、健康的なものを食べたい人がターゲット。米国では冷凍食品の市場が非常に大きいため、そちらをディスラプトするところを狙っていると思います。

両者に共通しているのはIoTのサービスが付加されていること。
JuneはT(モノ)を中心としたサービス(レシピデータ共有)を提供しなければならないですし、Tavalaはサービス事業者としてT(モノ)を見ながらハードウェアをつくっています。

私自身は料理はまったくもってやりませんが…

IoTには、モノとサービスの両方の知識・ノウハウ・人材が必要です。ニフティではIoTデザインセンターでは、多くの「サービス提供者」としてのノウハウを提供しておりますので、お気軽にご相談ください!

スマートオーブンに学ぶコンシューマーIoTビジネスの違い
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