IoTとM2Mの違いとは。2つの言葉の意味を比較しながら解説

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IoTとM2Mの違いとは。2つの言葉の意味を比較しながら解説

「IoT」と「M2M」、この2つの言葉をセットで耳にすることも多いのではないでしょうか。
似通っている部分もあるため、混同されることがよくあります。しかし、同じように見えて、2つの概念は異なります。今回は「IoT」と「M2M」を比較しながら、両者の違いをご紹介します。
 

【IoT】インターネットで情報を管理・活用する

「Internet of Things」、つまり「モノのインターネット」を意味するのが「IoT」です。具体的には、インターネットによる遠隔操作機能を付与した家電、ユーザーの健康状態を自動的に管理するウェアラブルデバイスなどがIoT機器となります。
インターネットを介した機械の遠隔操作や状態把握のほか、収集された情報からユーザー動向を分析することが、IoT活用で可能になります。

【M2M】モノ同士の正確な制御・操作を可能にする

「M2M」とは、「Machine to Machine」の頭文字を取った略語です。一般的には、ローカルなネットワークを通じて機械と機械を接続することで、より正確な自動制御を行うことを指します。
M2M活用の代表的な例が、車の自動運転技術です。車載センサーやカメラで収集されたデータを利用し、適切な車間距離や速度を自動で算出して反映します。このセンサーやカメラといった「機械」と、アクセル・ブレーキのような「もう1つの機械」が通信を行うことで、自動で制御を行うのがM2Mとなります。

IoTとM2Mの違いとは

「通信を行う」「機械を制御する」といった点においてIoTとM2Mは共通しているため、両者の線引きは曖昧になりがちです。次は、それぞれの違いを比較しながら、その関係性について解説します。

産業全般が対象のIoT、機械による製造業が対象のM2M

IoTはアメリカの「Industrial Internet(産業のインターネット)」をコンセプトとしており、第一次産業からサービス業まで、幅広い産業の効率化を図る取り組みです。
一方、M2Mはドイツの「Industrie4.0」をコンセプトとしており、主に製造業の分野において、生産性の向上やコストダウンを図る取り組みです。

M2Mの対象となるのは機械ですが、IoTは機械だけでなく、ヒトや場所、事象(コト)も対象としています。そのため、IoTにおいては産業の効率化やコストダウンに加えて、顧客接点の拡大や付加価値の向上も見込めます。

インターネットありきのIoT、モノ同士の接続が最優先となるM2M


IoTはインターネットの活用が前提となっており、モノをインターネットに接続した上で、得た情報を活用します。
一方、M2Mではインターネットの活用は必須ではありません。何らかの方法で機械同士が接続されており、その機械同士を連動させることが最優先となります。

情報活用が目的のIoT、機械制御が目的のM2M

IoTの目的の1つに「収集されるデータの活用」があります。インターネットの特性を活かして遠隔操作を可能にしたり、モノを自動で動かす判断基準としたりするのです。
一方、M2Mにとって通信はあくまで制御のための方法であり、他の目的で使用されることはありません。M2Mの目的は正確かつ効率的な機械の制御となります。

オープンネットワークのIoT、クローズ環境も少なくないM2M

非常にオープンなインターネットの性質を存分に利用して、IoTによって収集した情報をビッグデータとして活用するケースもあります。
対してM2Mの場合は機械の制御が目的となるため、最適化を図るためにクローズな環境での運用が望ましいケースも少なくありません。

モノからヒトへつなげるIoT、モノとモノで完結するM2M


IoTでは、インターネットを介してモノの遠隔操作を行うのはヒトであり、収集したデータを扱うのもまたヒトです。あらゆるシーンにおいて、最終的にはヒトにつながると言えます。
しかしM2Mの場合は、モノとモノの通信が主体であり、プロセスに必ずヒトが介在するわけではありません。むしろ、M2Mにおいてはヒトの管理が不要な仕組みこそ完成形という捉え方もできるかもしれません。

おわりに

ここまでご紹介したとおり、IoTとM2Mは明確に異なる意味を持った言葉です。
しかし、実際のシステムや考え方などに重複する部分がある点や、IoTはデバイスとインターネットのみならず、デバイスとデバイスをつなぐケースもあることから、近年では「IoTがM2Mを内包している」という声も少なくありません。

今回はIoTとM2Mの違いについてご紹介しましたが、両者を考える上で最も意識しておきたいのは「目的が異なる」という点です。つまり、活用されるビジネスシーンが厳密には異なることを表しています。
自社のビジネスにIoT/M2Mの活用を検討する際は、2つの違いやそれぞれの得意分野を理解しておくとよいでしょう。

 

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